先日NHKにて小島一郎さんの特集をしていました。
かなり掘り下げた内容でとても印象に残りました。
小島一郎さんは生まれ故郷の青森に生きる人々を撮り続けた写真家。
高度成長期、すべてが東京に目を向けられていた時代。
東京に強い反発を持っていた小島一郎は、極寒の青森に生きる漁師の生命力あふれる姿や、農村風景などの地域風土を撮っていた。
厳しい自然とともに生きる人々を撮るために北上し、撮影の過酷さが増していく度に作品のコントラストも強くなり、より鮮烈な写真となっていく。
その写真が東京の写壇に評価され始めると、東京で活躍することに夢を見るようになり東京に上京。
しかし挫折や屈折を繰り返し、その当時東京で流行していた作風になっていってしまう。
そんな状況に嫌気がさし、打開するために北海道に命がけの過酷な撮影行を続けるが、思い描く
写真が撮れず体調を崩し青森に帰郷し39歳の若さでこの世を去った。
その作品は絵画のようなグラフィックのような。
とても僕たちが目にしている写真とは異なるような気がする。
フィルムもコントラストが荒いものを使っていたらしく圧倒感がある。
反骨精神というものが作品となって多くの人々に感動や生き方を考えさせる。
アートや音楽は娯楽でもあり、道しるべのようなもののような気がする。
追伸:
地震発生から一週間が経ちました。
僕自身、発生時は三陸での仕事を終え、仙台に向かっている車中での地震発生。
「死」というのを今までで一番強く感じた日でした。
ラジオから流れる大津波が来るという放送、外を見ると陥没した道路や、崩れる建物、割れるガラ
ス、噴き出る水、あふれる人と車。
誰にも連絡が取れず、車内にはちょっとした飲み物とたばこ。
自分が思っていた「死」とは程遠かった。
それはどういうことかというと、「日常的」だったということ。
当たり前なのかもしれないけど、日常の中に「死」というものがあるのだと感じた。
だから日常の大切さを知った。
多くの方が様々な想いをしたことでしょう。
居たたまれないこと、悲しいことたくさんあったことでしょう。
日常を失っている方々には日常を。
日常を送れる方は日常を。
今出来る精一杯の日常を大切に送りたいと思います。
--minoru--
3.14.2011
情報。
<無事を確認できるサイト>
buji.com http://175.41.248.123/
<福島市のリアルタイムな情報>
rfc twitter http://twitter.com/#!/radio_rfc_japan
<消息情報>
Person Finder http://japan.person-finder.appspot.com/
<避難者名簿画像>
https://picasaweb.google.com/116505943227607394790/2011_03_14_1300_name_list
お役に立てば幸いです。
--minoru--
buji.com http://175.41.248.123/
<福島市のリアルタイムな情報>
rfc twitter http://twitter.com/#!/radio_rfc_japan
<消息情報>
Person Finder http://japan.person-finder.appspot.com/
<避難者名簿画像>
https://picasaweb.google.com/116505943227607394790/2011_03_14_1300_name_list
お役に立てば幸いです。
--minoru--
3.08.2011
賃貸の形。
とあるマンションの「賃貸」のしかた。
そのマンションは築45年の古いビル、設備が良い訳でもなくセキュリティが高いわけでもない。
でも85戸あるほとんどが満室に近い状態。
しかも入居者は気に入って長く借りる人が多い。
入居者にはカメラマンのスタジオ、帽子デザイナーのアトリエ、WEB制作会社、など使われ方も様々。
なぜ古いビルが家賃を落とすことなく稼動するか?
それはオーナーの「賃貸の形」。
新しい入居者が決まると、そのオーナーはまず借主と内装の相談から始まる。
借主が「こういう部屋に住みたい」という意見を大切にしている。
オーナー側でリフォームをかけて新しくするのであれば、入居者の希望を聞いて「できることはやっ
てあげる」という合理的な発想。しかも自分で改装したいというのであればその予算分は負担する。
だから入居者は天井、壁、床を含めてまさに「自分の理想の空間」に住める。
古くて入居者が入らないようなテナント、マンションはたくさんあると思う。
古い物件だからこそ「リフォームして貸そう」という発想になってしまう。
古い物件だからこそ「好きに使ってもらおう」という発想。
目先のお金を優先するよりも、本当の意味で気に入って長く使ってもらえる。
そして双方の信頼関係や居心地の良さというのが生まれる。
そんな「賃貸の形」が独創性や地域性を生み出す原動力になれば面白いな。
そのマンションは築45年の古いビル、設備が良い訳でもなくセキュリティが高いわけでもない。
でも85戸あるほとんどが満室に近い状態。
しかも入居者は気に入って長く借りる人が多い。
入居者にはカメラマンのスタジオ、帽子デザイナーのアトリエ、WEB制作会社、など使われ方も様々。
なぜ古いビルが家賃を落とすことなく稼動するか?
それはオーナーの「賃貸の形」。
新しい入居者が決まると、そのオーナーはまず借主と内装の相談から始まる。
借主が「こういう部屋に住みたい」という意見を大切にしている。
オーナー側でリフォームをかけて新しくするのであれば、入居者の希望を聞いて「できることはやっ
てあげる」という合理的な発想。しかも自分で改装したいというのであればその予算分は負担する。
だから入居者は天井、壁、床を含めてまさに「自分の理想の空間」に住める。
古くて入居者が入らないようなテナント、マンションはたくさんあると思う。
古い物件だからこそ「リフォームして貸そう」という発想になってしまう。
古い物件だからこそ「好きに使ってもらおう」という発想。
目先のお金を優先するよりも、本当の意味で気に入って長く使ってもらえる。
そして双方の信頼関係や居心地の良さというのが生まれる。
そんな「賃貸の形」が独創性や地域性を生み出す原動力になれば面白いな。
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