江戸絵画をじっくり観るのは初めて。
伊藤若冲や円山応挙などのメジャーどころの名前に釣られた。
実際の展覧会はアメリカ人(ギッター氏)から見た日本美術という視点で、墨画、写実、禅画、
山水画、花鳥画、浮世絵などかなりのボリューム。
その中でも僕は「長澤蘆雪-Nagasawa Rosetsu-」という画家の「月に雲図」という作品に惹かれた。
それは闇夜に浮かぶ月に白い霞がかかっている。
墨だけでこれだけの表現ができるのかと驚愕した。
要するにそれは月を見た情報ではなくイマジネーションの世界を描いているのだろう。
風や空気や闇などの見えないものを捉えるということ。
情報が多い現代は感じ取ることを鈍化させているのだろう。
芸術はイマジネーションを具現化したもの。
そういったものから自分なりの考え方や生き方を学ぶのもひとつの方法かもしれない。
月に雲図・長澤蘆雪 |
長澤蘆雪 |
伊藤若冲 |
伊藤若冲 |
伊藤若冲 |
伊藤若冲 |
曽我蕭白 |
曽我蕭白 |